現代では試合などの特別な状況を除き、日常で武術を使ったら余程のことがない限り非合法的な行いとみなされ、処罰の対象となるでしょう。
とは言え、先生や兄弟子の武勇伝にロマンを感じてしまうのもオトコのサガ。
昔、協会のメーリングリストに流した話しを公開します。
もう何十年も前の話しだし、時効かな?と。
先ずは一部では割と有名な「ヨドバシカメラ事件」
ある日、師父は「ねがら」の趙玉祥老師がカメラが欲しいと言うので、新宿のヨドバシカメラへ向かった。
たくさんのカメラを前に品定めをする二人。もちろん会話は中国語だ。
話しをするばかりで、買いそうもない二人に店員がボソッと一言。
「買えもしないのに、中国人がっ」
その言葉が発せられた刹那、[才率]一閃、店内に響き渡る炸裂音!崩れ落ちる店員...。
流石「快手」の異名を持つ、「論より手が先」我らが師父。
無礼なヤツには容赦はしないぜ。
平謝りに謝る店員は、かなり割引してくれたという。
師父曰く「おかげで安く買えたネ」
ある師兄弟の説によると、金額は半額になったと言う。
「[才率]一発で半額なら、もう一発打てば、また半額になったネ」と師父は言ったというがそれはナイとボクは思う。
*一部脚色してますが、師父から聞いた話しです。
*今はお金持ちの中国人が大挙してアキバとかに買い物に来ているようですが、昔は一般的にはそうではありませんでした。
語句解説(出典:民間武術探検隊辞典(人物編、基礎用語編、諺編))
○「ねがら」
趙玉祥老師の口癖。「〜〜ねがら」とよく言う。中国語は哈爾濱訛り、日本語は茨城訛り。聞き慣れないと聞き取りは難しい。
○「快手」
手技の早い民間武術家によくつけられる渾名(あだな)。女に手の速いヤツに使われることもある。
○「論より手が先」
残留孤児で日本語をうまく話せない師父が口より先に手が出ることをあらわした諺。本質的に短気であると言う人もいますが(汗)
2010年03月07日
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