2010年01月31日

進路情報交換会

金曜日に群大教育学部付属特別支援学校の進路情報交換会に招かれて話しをしてきた。
「日頃、障がいのある方とかかわる中で感じること」
「在学中に、ぜひ取り組んでほしいこと」
「家庭や学校で考えてほしいことや知っておいてほしいこと」
について話して欲しいと前もって連絡があり、スタッフにも相談してどんなことを話そうか考えて行った。
親や先生など結構な人数が来ると聞いていて、絶対アガルと思っていたので原稿を用意した。
会場について控え室に案内され待っていると校長先生が来て「今日の乾杯の音頭をお願いします!」と。
えーっ!オレに?絶対無理っ!と心の中で思ったけど、大人なので「わかりました。」と答え、頭なの中は[「なんて挨拶するんだーだだだっ??」で一杯に。その前に情報提供の話しもしなければならないのに(原稿読むだけではあるが)。
時間になり会場に入る。名簿によると65名の参加者、話しをするのはオレを含めて6名。
聞く人も発表する人もほとんどがスーツだった。
この時期、オレは普段の勤務時は綿パンに襟付きシャツにセーター。
今日はどうしようかな?と朝一瞬考えたけど、まぁ普段着でいいだろうとそのまま来た。
発表者名簿の名前があいうえお順だったのでオレが一番に紹介された。発表もその順。
原稿を用意してあったので、概ね良好に話しが出来たかな?
他の発表者で原稿を用意している人はいなかった。
その後は、会場レイアウトを変えて食事を取りながらの情報交換・懇親会。
群大学部長、支援会会長挨拶の後、いよいよ(オレ的にはね)乾杯。
ノーマライゼーションのことをすてっぷの理念に絡めてちょびっと話し、「ノーマライゼーションの実現を目指して、乾杯!」とした。
席はいくつかのテーブルに分かれたが、オレはうちに実習にきた生徒の親や担任と同じテーブル。
校長先生や群大の事務長も一緒の席だったけど、ほとんど実習生の親と話しをしていた。
「自分(母)が想像もしなかった行動(良い意味での)をしたと聞いてびっくりした。」
「直ぐには人に慣れない子どもが「この人(スタッフ)なら大丈夫」と信頼したんだと思う。」
「短い期間だったのに子どもの成長が見えてとても感謝している。」
「昼間ストレスがあると家に帰ってそれがわかるが、今回は全然なかった。笑顔で作業していることもあると聞いて、良い実習が出来たと思った。子どもの可能性が広がったと思った。」
事業所での実習の後は大抵は長くて30分程度の反省会をするけど、今回は2時間位、丸テーブルで食事をしながらリラックスした雰囲気で話しができたのでいろいろなことをお互いに話せた気がした。
実習時の担当スタッフの指導方法や対応をすごくよかったと言ってくれたが、それはお世辞ではなかったと思う。
そんなスタッフを持ってオレも誇らしい気持ちになった。

発表時に用意した原稿はコレ↓

進路情報交換会とのことですので、進路の一つである「働く」ということについて話したいと思います。最初にすてっぷの説明をさせて頂きます。すてっぷの中には三つの働く事業所があります。お手元の「私たちと一緒に働きませんか!」のプリントをご覧下さい。

先ず、とらっぱです。前橋市の総合福祉会館の中で館内の清掃と喫茶店の営業を就労継続B型と就労移行支援事業として行っています。特に一般就労を目指す就労移行支援に力を入れている事業所です。就労移行は2年間の有期限の事業です。とらっぱでは就職のためのいろいろな準備訓練を行っています。作業や体験学習を通して、基本的な社会性や労働習慣、体力・持続力などを身につけます。

次に社会就労センターぴいすです。就労継続B型事業として、玉村の県立女子大で学生食堂、購買、カフェ、清掃、上沖町の県民健康科学大学で学食、購買、法人本部でリサイクル事業を行っています。また、昨年10月からヤマト運輸株式会社の群馬ベース店でメール便の仕分け作業を施設外就労として行っています。

最後にわーくはうすすてっぷです。バリアフリーの建物になっていますので、からだにハンディのある方の利用が多いです。就労継続B型と生活介護事業を行っています。パソコンを使った印刷業務、パンの製造・販売、陶芸、縫製、織りなどの創作活動、リサイクル業務を行っています。

とらっぱ、ぴいす、わーくはうす、それぞれ特徴がありますが、三つの事業所に共通しているのは働く場であるということです。

働くと言うことは大切なことです。健常者の人が働いて得られる給料より工賃が安かったり、短い時間しか働けなかったり、できることも限られてくるかもしれませんが、誰にとっても働くことは生き甲斐であり、障がいのあるなし、それが重いか軽いかに関係なく、その人の人生にとって、なくてはならない大切なものです。障がいがあっても一般就労を目指す方もいますし、施設の中で福祉的就労を行い、より高い工賃を目指す方もいます。また、障がいが重い方でもできることはあります。パソコンを使って文章を打ったり、アート活動を仕事としている方もいます。
障がいがあるから仕事ができないと考えるのではなく、その方にできることを組み合わせたり、 道具や手順の工夫をすることによって、できることは増えていきます。企業とも、こういった視点で話し合いを持ち、障がい者雇用を考えていければ、 一般就労の可能性はもっと広がっていくと思います。
社会の中で働くことを通して得られる力、自信は、本当に大きなもので、障がいを持った方の人生を変える力があります。 障がいがあっても自信と喜びをもって職業生活が送れるよう応 援をしていくのが、就労支援です。
また、障がいがあるために一般就労は難しい方でも必要な支援を受けながら福祉的就労として働くことができます。一般の人が一人で10やる仕事をこの人は2、この人は3、この人は5と分ければできることもあります。どうしても出来ない部分は我々支援者が行えば良いのです。弁当作りを例に挙げると、容器を必要なだけ揃える、容器に値札を貼る、ご飯を炊く、おかずを作る、容器に盛りつける、お店に並べる等の作業がありますが、調理ができなくても容器を用意したり、盛り付けをしたりすることができれば仕事はあります。全部ができなくてもその人ができることをすれば良いのです。そういう視点で企業が行っている仕事を見直すと障がいを持っている方でも、できる仕事がたくさん見つかると思います。

それからハンディを持つ方々の自立を考えた場合「働く」ことだけを考えたのでは、足りません。「働くこと」「暮らすこと」「楽しむこと」、この三つをトータルで考えていかなければ本当の自立にはつながりません。

今日出席しているみなさんにお願いしたいことをスタッフで話し合って、考えてきました。
1.お子さんを「成人して自立して行く人」として家庭で育てて欲しい。お子さん方はいつまでも子どものままではありません。

2.その年代の子ども達がしていることをなるべく体験させて欲しい。特にお金を使って生活が成り立つということを教えて欲しい。

3.親以外の人との外出を体験させて欲しい。何をするにもどこへ行くにもいつも家族と一緒ではなく、いろいろな人とでかけてください。そのための制度(ヘルパー、サポート)も用意されています。

4.自分のできないことを人に頼んで活動できるように、コミュニケーション手段を考えて実行して欲しい。

5.家族や支援者は先回りの世話はしないで下さい。本人が決めて、本人が責任をとる。小さな失敗をさせる大切さを理解して欲しい。
posted by わたる at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 障がい福祉の話題
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