2011年05月03日

30周年記念誌あとがき

来年、オレの所属する日中武術交流協会が設立30周年を迎える。
記念式典も企画されているがそれに合わせて記念誌を作成している。
あとがきを書くように言われたが、なかなか良い文章が浮かばない。
20周年の時も記念誌を作って、そのあとがき↓も書いた。

−−−−−
今、日本で中国武術を練習している事情通の人に「通背拳の第一人者は?」と問えば、おそらくほとんどの人が「常松勝」の名をあげるだろう。それくらいに通背拳=常松先生のイメージがこの国では浸透している。

意外に思われる方もいるかもしれないが、日本と通背拳は昔から縁がある。
まだ中国武術自体が物珍しい大正から昭和初期にかけて、日本人と通背拳は出会っている。
我々の大先輩、武田熈先生が北京で通背拳を学び、中国語で「通背拳法」の書を著したのが1936年。常松先生が生まれる前の話しである。この「通背拳法」は名著と言われながらも
長らく翻訳されずに来たが、1998年、常松門下の清水宏一氏の手によって翻訳、自費出版され、日本各地の図書館に寄贈された。(この本には、武田熈先生ご自身による日本語版序文が掲載されている)人の縁を感じずにはいられない。

常松先生が帰国した1978年頃、日本で通背拳を知る人はほとんどいなかった。
先生が通背拳を修得していることを知った有志が集い、教えを請い、練習を始め、1982年に日中武術交流協会が誕生した。そして20年。先生や会員の様々な活動により、縁が拡がった。それは日本国内に留まらず、中国各地にまで及んでいる。
常松先生がこれまでに通背拳を教えた人は、おそらく数百人という数に達するだろう。
その全ての人が現在も練習を続けているわけではないが、この本を手にすることができた我々は、常松先生が授けてくれた通背拳を今練習している。この先この通背拳を一生の宝物にするか、ただの若い頃の思い出にしてしまうかは、各自の肩にかかっている。
武術に対する取り組み方はひとそれぞれだとは思うが、祁太昌先師以来、脈々と受け継がれてきたこの素晴らしい通背拳を正しく体得し、次世代へと正しく伝えて行って欲しいと願っている。
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あれから10年。どんなことを書こうか。
posted by わたる at 04:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日中武術交流協会
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